欲と誕生日という口実と


もう間もなく迎える46回目の誕生日。

そんな自分を観察していて、
子どもの頃に見ていた父と重なる部分があることに気づき

なんだか新鮮な気持ちと、
歳を重ねるってこういうことだったのかな?なんて着地点に
なんとも言えない安堵感みたいな感覚を覚えてる。


実家に居る頃、父の誕生日になると決まって
ある不満感に似た感情を抱くことがあった。

せっかくの一年に一度の誕生日。
父は何を贈ったら喜ぶんだろう?

そう思い巡らしても見当がつかなかった私は
毎年のように父に聞いていた。

何が欲しい?
どんな誕生日の過ごし方がいい?


誕生日は、主役が望んだように受けとれる日。

誕生日という口実なら、欲しいものが受けとれる。

きっと、そんな無意識の発想から
自分と同じように、父も受けとる姿が見たかったんだ。

大人になって、その当時を思い出すたびに
そう自分で理解していった。


それでも、そんな私の問いに毎年決まって、
特になし。と言う父。

それはなんだか、とっても期待が裏切られる感じと、
いま思えばその答えを聞くたびに

自分だけもらっている感じの申し訳なさみたいなものが
実家にいた頃の私にはあったな、と振り返る。

それは、ちゃんと心の中で知っている、
自分がやりたいことをやらせてもらえているのも
父や母がお仕事をしてくれているおかげということ。

そのことに改めて感謝できる機会が
誕生日という口実だったのかもしれない。


そんなふうに大人になって理解を重ねてきて…。

でも今年、誕生日を前に感じるその記憶は
これまでとはまた違う感じの方向から感じとれる
新しい感覚を私に許してくれた。


今年の誕生日を前にして、
私も、あの頃の父と同じようであることに
少し…かなり自分自身でも驚いた。

「誕生日だから」欲しい物とか、
「誕生日だから」どこそこに外食に行きたいとか、
家族に祝ってもらいたいとか…

そういう欲らしいものが一切なくて。

それどころか、今年の誕生日がちょうど
シルバーウィーク三連休と三連休のど真ん中に位置してたことも手伝い⁈

おまけに台風予報で外出の予定もなくて。

でも私は安心しきって、
最近買ってきた本と、図書館で借りてきた本とに囲まれて

お酒と大好物のチーズを買い込んで、あと、ケーキも!

なんとなくダラダラと美味しいものを頂きながら
家族と共に暮らす空間の中で

思う存分、本を読んでいる「今」に

心底、なんて幸せな人生なんだ!!って
度々呟かずにはいられなかった。


そんな自分を観察していて、

そういえばまだ子ども達が小さくて毎日がバタバタしてた頃は、
誕生日という口実に、外食して家事から解放されたいと望んでた。

誕生日プレゼントにしても似たようで、

その一年に一度の口実を目標に
自分の内側に欲しいものを聞く機会でももたなければ

なんだかバタバタな日常に
自分の欲も流れ消えていってしまう感じがあった。


だけど今年は…

なんだかちょっと自分が誇らしくなるくらいに、

自分がやりたいことも日頃からやれているし
自分が欲しいものは日頃から望み受けとれるようになってきてる。


その景色から振り返る、あの頃の父も…

そういえば 笑!!

父は、誕生日を口実にすることなく
欲しいものは自分で手に入れてる人だったし、

食べたいもの、行きたいお店に
ふつうに自ら家族を連れ出して外食にいく人だったかも。

そうだった。

父が買うものは、けっこう高額だったと
その当時の母が良く騒いでいた記憶もちゃんとある。


なんだ、あの頃の私が勝手に罪悪感を抱いていただけで、
あの頃の私は…

ただ誕生日を口実にすることなく
父に感謝して、受けとっていればよかったんだ。


たぶん今、
高校生頃の私が見ていた父の年齢にたどり着いた。


自分の人生は自分で満たし、
その上で、周りのために生きられる自分であれ。


今年の誕生日はやっと、

父の見ていた景色に
安堵感と共にいられることが嬉しい。






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