自分の物語に期待する啓示の受けとり方


いま読んでいる村上春樹さんの「職業としての小説家」の中に
とても興味深くて、とても心に響くお話があった。

それは村上さんが小説を書き始めたきっかけについてで、
そのきっかけが、その「ある日」が、
一つの物語のように描かれていたのがとても心惹かれるものだった。

そのある日の描写はまるで物語のワンシーンみたいで、
「ふと」小説を書き始めるきっかけのインスピレーションを受けとったらしいのだけど

その時の、まだはっきりと思い出せる、その感覚を
とても素敵に表現されていて心に響いてきた。

「啓示」という言葉にも繋げて回想するそのシーン。
その日を境に人生が変わったと描かれたそのシーン。

実は村上さんの本はこの一冊以外に読んだことがないのだけれど、

外から入ってくるそのご活躍ぶりは知っていて、
だから勝手になにかそのことと結びつけてしまいたくなった。

やっぱり!とさえ、勝手に思わずにいられなかった。

そしてまたそこから繋がるのは、

みんな…多くの人は…無意識に、
自分の人生にもそんな「ある日」を期待してるんじゃないかなってこと。


使命が知りたい
人生の目的が知りたい

星読みをしていると多く対面するこの望み。

だけれど同時に感じるのは、
例え星たちが「それ」を教えてくれようとも、
多くの人はそのことに向かうなにか情熱的な…
もっと本能的なというか、

その「生」をすっかりと忘れてしまってるようにいつも感じる。


むしろ、
自分の人生の目的も使命もわからず、追わずに、

自分の人生にせいいっぱい生きていて
だけれどその「ある日」「ふと」緩んだ隙間に、

それは村上さんが表現するように、
ひらひらと落ちてくるのかもしれない。


その日に繋がる村上さんの考え方みたいのも
とてもヒントになっている気がして、

自分の望みにただ正直に自分を運んでいくこと

それはやっぱり大切なカギになっているみたい。

地上を生きる「私」は、
その瞬間毎、自分をせいいっぱい、できるだけ気分良く楽しく生きて

あとは、
魂の望みを感じしっかりと受け止める…

柔らかさと、隙間と…
無意識にある絶対的な信頼みたいなものと

なにかそういうことがとっても、
自分の人生の物語を全うするヒントなんだろうな。

そしてそう生きるほどに、
自然とそれぞれが世界へと、影響を放っていけることになっていて。

世界はまんまるに調和していくことができる。


そして、この物語のお話は、
星読みで最近ちょうど考察してきてた、

リリス…真の欲望とアンチバーッテクスの関係に
やっぱりそこにハマるんじゃないかなって思えてきて

だからそう。

安心して、自分の望みに正直に
今日という日をせいいっぱい楽しもう。

そんなことを感じてます。





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